
前回はせどりの最適解の1つとして、
電脳せどりと店舗せどりのハイブリッドを提案しました。
その理由は、それぞれのデメリットをそれぞれのデメリットが
打ち消し合えるからです。
これを使いこなすためには、電脳と店舗両方のせどりの理解が必要です。
そこで今回は、店舗せどりについて解説していきます。
店舗せどりの特徴
前回も少し触れましたが、おさらいも兼ねて店舗せどりのメリット、デメリットから見ていきましょう。
店舗せどりのメリットとデメリット
店舗せどりのメリット
- 全体的に利益率が高い傾向にある
- 商品の相場感を養いやすい
- 店と仲良くなると美味しい話を回してもらえる可能性もある
店舗せどりのデメリット
- 自動車が必要になるケースが多い
- 梱包資材など必要経費が多め
- 店舗によっては嫌な顔をされるので、メンタルにダメージがある
利益率が高めで、リサーチの目を養える上、店舗と仲良くなっていくことで中長期的な成長が見込める手法です。
その反面、自動車などの維持費が高くつく傾向にあり、せどりの為だけに車を用意する場合は維持費を差し引いても利益率が電脳よりも高く維持できるかどうかの計算も必要となります。
店舗せどりの注意点
家電量販店では転売対策が年々強まっているので、購入方法などに制限がかかったり、価格調査自体を禁止している店舗もあります。
そんな中、お店にとって不利益となる購入方法は推奨しません。
家電量販店が警戒しているいわゆる「転売ヤー」的な購入方法を避けて、双方WIN-WINの関係になれるよう心がけましょう。
具体的には、下記のようなことは絶対に行わないように気をつけてくださいね。
- 店舗が集客用に値引きしている商品の買い占め
- 希少な予約商品の複数アカウントを利用した応募
- リサーチする商品を乱雑に扱う
店舗せどりの実際の流れ
ここからは、私の実体験から店舗せどりの一連の流れを見ていき、その特徴を一緒に把握しましょう。
①店舗とルートを決める
まずは周る店舗とその順序を決めます。
特に重要になるのは開店時間ですね。
ホームセンターなどは9時開店が多く、家電量販店は10時開店が多いです。
基本的にはホームセンター→家電量販店の順序で周るのが良いでしょう。
家電量販店は店員さんの目が厳しい店もあるので、開店直後よりもピーク時間付近に行く方が得策です。
②店内リサーチ
私のリサーチ方法、手順を解説します。
大前提
店舗せどりで狙うべき商品は、
- 店舗で置き場がなく、邪魔になったセール品
- 廃盤となって取り扱いが終了した商品
以上の2つです。
店舗で置き場がなく、邪魔になったセール品
店舗で置き場がなくなった商品は、店舗も早く捌き切ってしまいたいと考えています。
古い商品をしっかり回転させないと、新しい商品が置けなくなってしまうためですね。
よって、そのような商品は大きく値下げをされています。
店舗で値下げされていても、「置き場」という概念のないネット上では需要が高い場合があります。
そのようなアンバランスな状況を狙うのが店舗せどりの定石です。
廃盤となって取り扱いが終了した商品
廃盤商品は常用していた人にとっては貴重な商品ですが、店舗側としては不要品だったりします。
置き場がなくなったセール品と同じく、店舗では捌きたい、ネット上では需要過多というようなアンバランスな状況が生まれます。
「廃盤商品リスト」という言葉があるように、LEGOや化粧品などで廃盤品をまとめるやり方があるようですが、これはあまりオススメはしません。
理由は面倒だからです笑
やっていたら、自分の得意分野の廃盤品は徐々に頭に入っていくので、面倒なことで疲弊してメンタルをやられないように注意しましょう。
ちなみに廃盤品はプレミア価格になりやすいので通常値札からも利益が取れます。
使用するツール
- プライスター
- Leafer
私はこの2つを利用しています。
プライスターは必須、Leaferは好みの領域なので他のリサーチツールを使っても良いと思います。
これからせどりを始める人は、無料で使えるMono Tracerから試してみるのが良いかもしれませんね。
店内を一通り周る
まずはカートやカゴを持たずに、店内をザッとリサーチして周りましょう。
店舗では値下げ商品のみをリサーチしていきます。
基本的には値下げ商品のみを見ていき、Amazonとの価格差がアンバランスなものを探していきます。
廃盤品は古い商品に多く、店舗では「在庫一掃セール」の対象となりやすいので、値下げ品を見ていけば勝手に見つかります。
中でも「データなし」と出る商品が特に熱いと覚えておきましょう。
「データがない=現時点での販売者なし」のパターンが多く、現時点での販売者がないということは廃盤になって需要と供給のバランスが崩れている可能性があると考えられます。
また、リサーチ時に発見した利益商品は、その場で出品登録をしておきましょう。
カートを持って商品を集めていく
店内を一通り周り終えたら、カートを持って商品を集めていきます。
買い集める商品のリストは、プライスターの「検索仕入れ」画面から「仕入れた商品」で見ることができます。

この機能は、その日に仕入れた商品の総数や、利益額を見てニヤニヤすることにも使えます。
レジで清算する
レジ精算時も気を抜いてはいけません。
特にヤマダ電気などで多いのですが、値付けされている金額と実際のレジ登録されている金額に差異が生じている場合があります。
支払い時にプライスターの仕入れ額の欄を参照して、差異が無いかしっかり確認するようにしましょう。
逆に値下がりするパターンもあるので、その時は心の中でガッツポーズをお忘れなく。
梱包発送
自宅に帰って梱包作業を行いましょう。
ここで事前に購入しておいたダンボールや緩衝材が多数必要になります。
電脳せどりをしているなら、送られてきた商品のダンボールに相乗りできる場合があるので、効率が良いですね。
私はいつも、電脳の入荷時間を午前中に設定していて、午後に電脳と店舗の商品をまとめて梱包するようにしています。
以上が店舗せどりの流れと特徴でした。
まとめ
ここまで見てきた店舗せどりの特徴と、前回の電脳せどりの特徴を総合すると、
- ルートを決めて数店舗周ることによって、運動不足解消
- 廃盤の高利益商品を取り扱うことによって利益率の改善
- 梱包時は電脳の消耗品を使うことによって省エネ
このようにメリットが分かりやすく浮かび上がってきますね。
ここまで理解できれば、あとは双方の仕入れ比率を決めてハイブリッドしていくのみです。
次回はその辺をまとめつつ、具体的な数字を使って一緒に見ていきましょう。
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